あなたの財務諸表を作成してみましょう(② B/S編)

お金持ちになるには自分のお金の状態が分かっている必要があります。

自分の貸借対照表(B/S)を作ってみよう

お金の状態とは会社でいえば、財務諸表です。損益計算書(P/L)に続いて、今度は貸借対照表(B/S)を見てみましょう。これはある一時点の資産、負債、資本の構成を表したものです。つまり、財務の健全性を表したものになります。

あなたは自分の貸借対照表をある程度正確に把握できていますか?

もし、あなたが法人だとして、詳細が分からないような状態だと成功はおぼつきません。自分の会社の資産構成が分からなければ、自らの財務状態も分からず、適切なリスクを取った経営ができません。あなたも自身の株式会社の責任者として、きちんと財務状態を説明できるように資産構成が分かるようにしてください。

葉山
ヒロさんの貸借対照表はどうなっていますか?
HIRO
貯金が300万円あるので、以下の通りです。
葉山
借入れはないのですか?ないのなら、以下の通りです。
葉山
ただ、このままだと余裕のある生活を実現するのは難しいでしょう。これだと、お金は増えないですし、資産が偏り過ぎています。現預金だけだと金利もつかないですし、資産所得はないのですか?それとも、外貨(FX)等で運用して、金利を稼いでいるのですか?
HIRO
日本銀行の指導通りに、ゼロ金利で運用しています。マイナス金利が適用されないだけ良いかと思っています。
葉山
万一の手許資金として、現金から2-3カ月分の生活費を残して、残りを運用できると資産が早く増えて行きます。例えば、以前ご紹介した株主優待を使った株式投資で運用すれば、年5-10%程度の利回りを手堅く取ることが可能です。(詳細は株主優待の活用記事をご参照下さい。
葉山
為替が有利そうなときに、外貨預金代わりにFX(詳細はFXの活用記事をご参照下さい。)を使っても良いと思いますし、ソーシャルレンディング(別名クラウドファンディング、詳細はソーシャルファンディングの記事をご参照下さい。)等で安全そうな商品(貸付金)を見つけて、一部運用しても良いと思います。

これで、資産があまり大きくないうちは平均5%程度の利回りは現実的に、かつあまりリスクを取らずに狙えると思います。この資産構成を貸借対照表に表すと以下のようになります。

葉山
更に運用の状況が分かるように以下のように分析を加えるとどうですか?これを上場企業同様に4半期ごとに用意していくと資産構成が分かりますし、運用の状況が正確に把握できるようになります。特に、株やFX等の元本が変動する金融商品は留意した方が良いです。

また、一部の資産が増減した場合、全体のバランスを考える必要があります。運用の世界では資産構成のバランスをアセットアロケーションと言いますが、予め決めた比率に沿って運用を継続し、そこから構成比が乖離した時は調整していくことが大事です。学術的には運用の成果に最も影響を与えるのはアセットアロケーションの設定比率であり、その影響は最終利回りの7-8割程度を占めるとされています。

HIRO
この構成比で運用すると毎年12万超もお金が増えるのですね。素晴らしいです。また、全体の構成が分かっているので、リスクを過度にとりすぎることもなく、安心して臨めます。
葉山
借入れがない場合や、商品、在庫を自分で抱えない場合は、法人と同様の詳細な貸借対照表を検討する必要はありません。そこまで細かく財務状態を把握する必要がないからです。むしろ、上記の様に運用の参考になるような、個人向けの様式に変えた方が良いです。
HIRO
財務諸表というとあとはキャッシュフロー計算書がありますが、次回の課題ですか?
葉山
ヒロさん、先回りして素晴らしいですね。キャッシュフロー計算書(C/F)は運転資金を必要とする事業をされていない場合は不要です。運転資金がなければ、P/LとC/Fが大きく乖離することもないですし、利益が出ている黒字倒産もありません。尚、同様の理由で上記では詳細な貸借対照表が不要としています。ただ、株式投資ではC/Fを当然確認してください。

まとめ

あなたも上記を参考に資産運用状況を加味した貸借対照表を用意してみてください。

適切な資産の構成になっていて、資産所得を稼いでいますか?

効果的な資産所得形成のためにも資産構成を踏まえた貸借対照表をすぐに作成しましょう。

投稿者プロフィール

葉山 拓哉
葉山 拓哉国際金融コンサルタント、投資家
世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。

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ABOUTこの記事をかいた人

世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。