人生に彩を添える旅:サファリ、野生動物編

From:葉山拓哉

本場アフリカ大陸でのサファリ(野生動物観察)は無類の動物好きという方はもちろん誰にでもお勧めできるものです。

サファリというとケニア・タンザニアを中心とした東アフリカのサバンナ(マサイマラ、セレンゲティ等)か、もしくは南アフリカ共和国のクルーガー国立公園あたりが最も人気の高い地域となります。まず、大自然が素晴らしいです。どこまでも続く大草原に夕陽が沈む様は何年経っても鮮明に記憶に刻まれていることでしょう。

熱気球に乗って、早朝のサバンナ観察も人気です。朝日とともに活動を開始する動物たちを上空から見るのも格別です。風任せの熱気球から見るというのも大変夢があります。そして、着陸後、シャンパンを片手に朝食が定番です。大草原の優しい朝日に包まれながら、文字通りの露天会場で豪華な朝食を取るのはとても気分の良いものです。

宿泊施設もテントであったり、木の上の小屋であったりと大変趣深いものがあります。テントと言っても安価なものから、グランピングのような高級テントまで幅広い需要に応えられるようになっています。高級テントになるとテントにはシャワーも水洗トイレも完備され、ベッドも一流ホテルのものと変わりません。食事も大変豪華です。

東アフリカでのサファリの最大の見物は、マサイマラ、セレンゲティにおけるムーの群れの大移動とライオン等の捕食動物の狩りでしょう。ムーの群れはどこまでも続き、数千頭以上が視界に入って来ますので、壮観の一言に尽きます。私は気球の上から朝日を受けたムーの大群を見た時に感極まりました。狩りでは、ライオンがシマウマを仕留めるのを見たことがありますが、真剣な命のやり取りに残酷さよりも生きるために真っすぐに生命に向かう尊さを感じました。

百獣の王ライオンの雄も老いれば、若い雄に群れを追い出され、孤独な最期を迎えます。最期はハイエナ等に殺されてしまうこともあります。動物達の命のやり取りとは関係なく、サバンナは無限に広がり、夕日は地平線に沈みます。美しくも厳しい大自然を眼前に見て、心を揺さぶれない人はいないでしょう。

水源がより豊かで静かな環境で大型動物を見たいという方はもう少しアフリカ大陸の中央寄りにあるボツワナのチョベ国立公園やオカバンゴ・デルタが良いでしょう。チョベは象の生息密度が世界一で、象の泳ぐ姿等も見られるかもしれません。象は巨体をうまく操り、大変上手に川を渡ります。私も初めて見たときは感動しました。特に、小象がお母さん象に何とか付いて行こうと必死に泳ぐ様は愛らしくもありました。

オカバンゴ・デルタはデルタの中に小型の飛行機で行くため、非常に低い高度から動物を観察できますし、宿泊施設が小型で密集していないため、野生動物を近くで落ち着いてみることができます。私はライオンの咆哮で目を覚まし、ライオンの親子を近くで見ることができました。また、オカバンゴは川が密集するデルタ地帯のため、鰐やカバ等の水棲動物に非常に恵まれているという特徴があります。モコロという手漕ぎの小舟でデルタを巡りますが、大変風流です。

もう一つの特徴はウォーキング・サファリという、歩いて動物観察に出かけることです。一応、威嚇用の銃をガイドが持っているのですが、徒歩でライオンに出会うこともあります。恐怖のあまり背を向けたりしたら、襲われることもあるでしょう。これぞ緊張感のあるサファリです。

希少な野生のマウンテンゴリラを見たいという人は、基本的にルワンダ、コンゴ、ウガンダの3か国に行くことになります。生息数、治安を考えるとルワンダに行くということになると思います。ルワンダはアフリカのスイスと言われ、自然が整えられて美しく、また治安もアフリカの中ではとても良いです。ホテル・ルワンダという映画では残虐な民族戦争が描かれていますが、過去の惨劇から学び、現在は隣国も羨む平和と繁栄を享受しています。

このゴリラツアーですが、以前は観光客が殺到して、半年くらい前まで予約がいっぱいという状況でした。しかし、エボラやアルシャバブ等のテロの影響でアフリカ全体への観光客が激減し、今では数日先のツアーに現地で参加することが可能でしょう。エボラもテロもルワンダには何の直接的な影響もありません。距離的には欧州の端と端程も離れています。しかし、多くの観光客はアフリカと一括りにするため、アフリカすべてに行かなくなってしまうのです。少し調べている旅行者からすると、大勢の人の裏を行くことになるアフリカ訪問はメリットが大きいのです。

ゴリラツアーは700-800ドル程度と非常に高価なのですが、その価値は十分にあると思います。体重が200㎏超にもなるオスのゴリラは巨大で圧倒的な迫力があります。その周りをうろちょろしている子供のゴリラとの対比が微笑ましい限りです。10m先に200kgのゴリラの家族を柵無しに見るというのはこの上ない経験です。

野生の動物を観察するサファリは動物園とは全く異なります。その大自然と子供の時から共生してきた現地のガイドから学ぶことがたくさんあります。アフリカで最も危険な動物は何だと思いますか。一般的にはカバだとされています。カバは縄張り意識の高い動物なので、縄張りに間違って入ってしまうととても攻撃的になるのです。一番多くの現地の人の命を奪っている野生動物はカバなのです。また、ライオンやバッファローに徒歩で出くわしてしまったときの対処法等興味深い話は尽きません。動物園とは費用も全く異なりますが、その価値は大いにあるでしょう。

皆さんも一生に一度はアフリカ大陸を訪れて大自然を感じてください。人生観が変わるような素晴らしい経験ができると思います。

投稿者プロフィール

葉山 拓哉
葉山 拓哉国際金融コンサルタント、投資家
世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。

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ABOUTこの記事をかいた人

世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。