旅から学ぶお金の価値とは?

From:葉山拓哉

旅の中にもお金に関する考察、学びの機会は数多くあります。

大事なのは常に学ぶ姿勢を持つこと、世界観を広げ続けることです。人間的成長が豊かになることを後押しします。

あなたは海外旅行をする際に、どのように外貨を入手していますか?

私はATMでクレジットカードを利用した出金が中心です。なぜなら、取引費用が最も低いことが多いからです。

日本円の現金から両替する場合、取引費用が数%に及び非常に割高になりがちです。一方、クレジットカードのキャッシングは金利分が高くなるのですが、摘要される為替レート自体が非常に低くなっています。

このように取引費用を念頭に現地通貨の取得を考えるようにしましょう。投資でも両替でも総合的な費用で考える癖をつけると、最も経済合理的な手段が即座に判断できるようになります。

クレジットカードのレートが常に有利とは限りません。

クレジット払いの会計時に現地通貨建てか、日本円建てか、どちらで払うか聞かれることがあります。

通常は迷わず、現地通貨建てにすべきです。なぜなら、ここで適用されている為替レートはその取引だけで決められた独自の物であり、不当に割高なことが多いからです。この場合も取引費用を念頭においていると即座に判断できます。

ただし、現金の両替が有利な場合もあります。それは、特に資本統制があり、現地通貨に不安のある国家で起こります。ベネズエラ、ウズベキスタン、イランあたりが有名どころでしょうか。

政府が外貨との両替を公的為替レートでしか認めておらず、その為替レートが実勢とかけ離れている場合、ブラックマーケットレートが形成されてしまうのです。

例えば、現在実情は1ドルが100円だとします。しかし、日本政府は1ドル50円での両替のみを認めているとしたらどうでしょうか?

誰も1ドルを50円で売ってくれる人はいません。そのため、ブラックマーケットにおいて100円で買うしかありません。しかし、クレジットカードを利用して100円を使用したり、ATMで100円を下すと、2ドルを利用したことになってしまうのです。通貨への信認が低い場合、こういった現象が起こりうるので、注意が必要です。

ブラックマーケットがある国を旅すると、貨幣の本質的な価値ということを感じることができると思います。

貨幣は信用があるから貨幣として機能しているのであって、信用に陰りが見えたら終わりなのです。古典でいう悪貨は良貨を駆逐するに通ずるところがあります。また、ブラックマーケットでも相場というものが自然に成立します。違法なので、公に発表されることはありませんが、相場は常に変動します。政府の管理がなくても価値は形成されていくのです。まさに古典経済学でいう“神の見えざる手”が価格を調整するのです。

日本政府の負債は歴史的な残高となっていますが、日本経済は目下のところ、安定しています。

経済基盤に問題のある国を訪れると、欠陥のある国の姿が浮き彫りになって来ます。世界史的な借金を抱える日本経済はいつまで大丈夫なのでしょうか?

少子高齢化が加速する人口動態で現在の経済を支え続けられるのでしょうか?

旅を通して、普段は見えなかった論点が見えるようになり、お金というものをより深く考察する機会を得られるでしょう。

そして、考察が深まれば、豊かになる可能性が高まって来ます。

また、想定される不幸からあなたを救い出す術を教えてくれるでしょう。

旅を通して、あなたの資産をどう保有すべきかに関する重要な考察の機会が多く与えられます。

投稿者プロフィール

葉山 拓哉
葉山 拓哉国際金融コンサルタント、投資家
世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。

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世界銀行グループの元職員。140ヶ国を歴訪したお金のプロが教える「お金」と「会社」から自由になる方法



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ABOUTこの記事をかいた人

世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。