株主優待の活用方法

From:葉山拓哉

株式投資と聞くと難しいという印象を持たれる人もいるかと思いますが、まずは株主優待を狙った株式投資から始めてみてはいかがでしょうか。

なぜ、株主優待がおすすめなのか?

株主優待は投資金額が少額な投資家が圧倒的に有利な制度です。

優待が付与される最低投資単位(東京証券取引所の指導で10万円から50万円程度)において、実質利回りが最大になることが多いからです。優待品は自社商品であったり、お米、クオカード等であったりと多彩ですが、あなたの出費が抑えられるものをもらうことができれば、その分現金が貯まりますので、大変理想的です。

配当は高くても4%程度の銘柄が主流ですが、優待品の利回りも加味した総合利回りは10%近くなる銘柄も多数あります。検索エンジンで「株主優待 優待利回り」等で検索して関心の高い優待品を調べてみましょう。

「ダイヤモンドザイ」や「日経マネー」等の情報誌を図書館で閲覧されても特集されていることが多いですし、株主優待の本を買えば更に分かりやすいでしょう。多くのお店で使えるクオカードや、誰でも少なからず買うことになるお米、飲食店で使える無料券等は特に利用価値が高いのではないでしょうか。これらの利用で現金の出費を削減することが出来れば、お金持ちへの道を進むことができます。

今は特に飲食系の優待銘柄が人気なようで株価が高止まりしており、買いにくいですが、株価は上下しますので、値頃感が出るまで気長に待てば好機が必ず訪れます。

例えば、誰でも知っているすかいらーくですが、2016年の夏頃は1単位(100株)12-13万円で購入ができました。同株は配当2%程度であり、すかいらーく系列店で使える優待券が半期に1000円ずつもらえることになっていました。これが2017年より半期に3000円となったため、12万円で取得した株主の優待券も含めた利回りは8%以上です。

こういった銘柄は複数存在し、100万円(300万円)あれば、毎年10万円(30万円)程度利益を生むことになります。非常に大きい利益のある投資だと思いませんか?

また、上記すかいらーくは2017年3月半ばに1800円弱まで株価が上昇していますので、12万円で購入し、上手く売却できていれば6万円の利益となりました。これは約10年分の優待券と同額ですので、ここで利益確定をしてまた下がったタイミングで買い直すのも賢い選択の一つでした。上記銘柄は投資ファンドが大口株主で追加的な売却の可能性が高いことが予想されていましたが、3月末に1635円で一部持ち分を海外投資家に売却したという発表があり、その後は売却価格前後に収束しました。同売却後も、同株式の33%を投資ファンドが依然保有していますので、今後も大口売却があれば需給が崩れることが予想されるため、買い増し、買い直しの機会となりやすいでしょう。

優待を売り物にしている銘柄は優待品狙いの個人投資家が多数に及ぶため、株価が安定している傾向にあります。少し前ではマクドナルドの買収観測が話題になりましたが、優待狙いで業績不振にもかかわらず、株価が高止まりしていることが逆に買収側から論点となっていると話がよく聞かれました。株価の動きを確認して、買い時を探るようにしましょう。

一方、優待を新たに始めて株主が激増したような会社だと、優待導入の費用負担を重いと受け止め、優待をやめてしまう(もしくは改悪する)場合もあります。そうすると株価に著しい悪影響がありますので、こういったリスクも考えて投資しましょう。例えば、2017年3月ではアミューズメント施設運営会社のアドアーズが株主優待の変更発表後、たった2日間で株価を終値ベースで156円から132円へと大きく下げています。そして、すかいらーくのように投資ファンドが大口株主の場合は、彼らの動向に注意が必要です。株主優待を株価上昇の道具として上手に使い、高値圏で持分を処分しようとします。また、株式投資であることには変わりませんので、優待品だけでなく、株式投資としての妙味があるのかが当然大事になります。

投稿者プロフィール

葉山 拓哉
葉山 拓哉国際金融コンサルタント、投資家
世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。

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ABOUTこの記事をかいた人

世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。