人生に彩を添える旅:ペルー/ボリビア編

私が旅行という観点で、一番面白いと考えている大陸は南米大陸です。

大自然のスケール、多様性が他の大陸を圧倒しています。

例えば、ベネズエラのテーブルマウンテン、エンジェルフォール、ブラジルを中心としたアマゾンのジャングル、世界最大瀑布であるイグアスの滝、パタゴニア、世界最大級の氷河公園等があります。それに、マチュピチュ等のインカの遺跡がさらなる彩を添えています。

ペルー/ボリビアには21世紀になって直ぐ訪問しました。

そのため、まだ観光客数もまばらな時代です。東洋人といえば9割方が日本人の時代でした。(今は大半が中国人という国が多いと思います。)そんな静かな環境でこの神秘の国を訪れることができたのは大変恵まれていました。

また、当時のペルーは経済的にも貧しく、開発はあまり進んでいませんでした。

その後、ペルーは南米の、特にアンデス地域の優等生として発展を遂げることになります。世界銀行によると2000年のGDPは517億ドル(約5.2兆円、1ドル100円換算、日本の1%程度)でしたが、2013年に2012億ドルと4倍になっています。(その間、日本のGDPはほぼ横ばいです)

リマの新市街の発展を見ると、隔世の感があります。今ではマチュピチュ等は非常に整備された観光資源となり、料金も跳ね上がっています。当時の鄙びた雰囲気が偲ばれます。

世界の旅客数は激増の一途であり、私が早く多くの国に旅に出たいと思う理由です。

早く見てしまわないと世界の秘境はなくなってしまいかねません。UNWTO(国連の専門機関の一つである世界観光機関)の2017年1月発表のデータによると1995年には5.25億人にだった国際旅行客数は2016年には12.35億人にと20年強で2.4倍になっています。

特に中国をはじめとしたアジアの躍進が始まり、2004年以降の伸びは目を見張るものがあります。世界を歩いていると、すれ違う旅人/観光客から世界経済の躍動が感じられます。

さて、旅行当時に話を戻して、マチュピチュ観光も終わって、世界一の高度にある湖として有名なチチカカ湖を後にした時でした。

ボリビア側に入り、コパカバーナという同名で有名なリオデジャネイロのビーチとは似つかない国境の寂しい村に入りました。

その直後、米政権がコカの葉の栽培を止めるべく、ボリビアに制裁措置を取ったとのことで、農民が蜂起を開始しました。そのため、主要道路が封鎖され、交通手段がなくなりました。物資の補給も途絶え、店頭からは商品がなくなり、レストランも閉鎖されていきます。小さな村で残された外国人は数人しかいませんでした。このままでは、食料の調達もままならなくなりますし、いつ封鎖が解けるかも分かりません。

道路が封鎖されており、陸路では脱出できません。幸いチチカカ湖でペルー側に繋がっています。船頭と交渉し、ペルー側に渡してもらうことになりました。そのうえで、ペルー国境で事情を話し、何とか事なきを得ました。

秘境感漂う当時のアンデスで今となっては非常に面白い経験ができたと思っています。観光客の激増でこういった秘境がどんどんなくなっていくのは寂しい限りです。

投稿者プロフィール

葉山 拓哉
葉山 拓哉国際金融コンサルタント、投資家
世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。

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世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。