人生に彩を添える旅:ニュージーランド編

ニュージーランドというと10年程前までは2億円程度超の資産のある方にとりわけ人気の移住先でした。

高金利国で5-6%超の金利があったため、預金・国債運用だけで生活資金が十分に賄えました。

しかし、世界的な低金利の中、ニュージーランドの金利も現在では3%程度と米国とあまり変わらない水準になり、金利だけで生活することは以前よりかなり難しくなっています。世界の金利は30年間下がり続けていますが、いつこの流れは変わるのでしょうか?

ニュージーランドは世界140か国を歴訪した私から見ても特筆に値する豊かで恵まれた国です。

人口は450万人程度と小国にはなりますが、南北2島、特に南島は数々の絶景を有しています。エヴェレスト初登頂の登山家を生んだアオラキ(マウント・クック)国立公園、世界一の星空を有すると言われるテカポ湖、フィヨルドが楽しめるミルフォード・サウンドは文字通り世界級の大自然です。

首都のオークランドで人口150万人(博多程度)、第2位のクライストチャーチでは30万人強と東洋人からすると人口規模はかなり小ぶりです。

しかし、大自然と発達した文明に恵まれ、ゆったりとそして豊かな様子が生活の節々から垣間見えます。世界とある程度のつながりを持ちながら、自然と調和した生活を続けるというある種の理想を実現させている国家でした。ゆったりと流れる時間は人々の心のゆとりを体現しているようでした。

これらの考察を裏付けるように、同国の経済的な躍進は目を見張るものがあります。

「3つの数字から見えてくる「日本が衰退している」という悲しい現実」の記事で一人当たりGDPの変遷をご紹介しました。

我国は疲弊する一方、ニュージーランドにおける一人当たりGDPは同期間の過去20年で約3倍になっています。

そして、発展の中でも特に目覚ましいのが住宅価格の高騰です。英国エコノミスト社の調査によると、過去45年で60倍と先進国の中では飛びぬけた価格上昇を見せています。我国はご覧の通り、低空飛行を続けています。

近年では中国資本の海外逃避が進み、特に市場規模の小さい国は価格の高騰を生みやすい土台はあります。

小国のため人口も限られていますが、計画的な開発をしているようで、供給も他国比で統制が取れているように見受けられます。

そして、これだけ豊かに持続可能な形で発展した国に移住したいと考える人が多いのでしょう。また、不動産投資の観点からもこの素晴らしい国に投資するという機会を得たいのでしょう。

しかし、60倍というのは劇的な数値です。

もし、皆さんが昨今の日本人の購入する平均的な住宅価格である3,000万の家を45年前に購入していたら、皆さんも資産家の仲間入りをしているところでした。(実際には、インフレや建物の減価償却等がありますし、現在の価格を過去に当てはめることにも調整が必要ですので、議論は複雑ですが、ここでは簡易な議論を展開しています。また、これはあくまで指数をもとにした議論です。)

自宅を取得することもそれが高い売却価格を享受できる優良な資産であれば、立派な投資となります。ニュージーランドで不動産投資をしていれば、日本のバブル期以前の様にこんなバラ色の物語があったのです。

私が感じた豊かな暮らしはある種数字にも裏付けられた当然の帰結だったのです。

皆さんも海外を訪れる機会があれば、その国がどういった経済水準なのか、発展の度合いはどうか、現地の人の教育水準はどうか、今後の発展見込みはどうか、等を考察されると面白いと思います。

実際に優良な投資先ということになれば、旅行費用を大きく上回る収益を上げることも可能になると思います。

そして、自国と比較することで世界経済における日本の立ち位置を正確に理解し、今後の対応に盛り込んでいけると理想的だと考えます。また、日本という国に国難が訪れた際に一時的に退避できる場所を考え、準備を進めておくと、人生を盤石なものとすることができるでしょう。

投稿者プロフィール

葉山 拓哉
葉山 拓哉国際金融コンサルタント、投資家
世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。

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世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。