個人投資家ならではのFXで着実に資産運用をする方法

From 葉山拓哉

世界市場でも日本人はFXが好きな国民として認識されています。

個人投資家はミセス・ワタナベと呼ばれ、プロの運用集団である機関投資家、ヘッジファンドも一目置いています。

また、取引量が多いFX業者は日本の会社が多くなっています。貯蓄から投資へと言われて久しく、金融資産に占めるリスク資産(株式等)があまり増えない日本において、FXが大人気なのはどうしてでしょうか?

なぜ、FX が人気なのか?

少額で手軽に始めやすいというのは大きな理由でしょう。

また、手数料がとても低いため、利益を積み上げやすいといった特徴があります。そして、レバレッジが25倍等と高く設定されている会社も多いため、少額の資金でも手軽に始められるといった利点もあるでしょう。

さらに、低金利通貨の日本円(プロの投資家も調達費用の低さから積極的に利用する通貨)を存分に持っているというのが大きな理由ではないでしょうか。

FXは本当に、短期の運用でギャンブル性が高いのか?

一方で、皆さんはFXと聞くと短期の運用をイメージすると思います。

そのため、ギャンブル性が高く、危険という印象をお持ちの方が多いと考えます。

確かに短気での運用となるとリスクは高いです。

プロのトレーダでも利益を上げ続けられるか分からない大変厳しい世界です。また、運用資産の大きいプロのトレーダになると、休暇の時はポジション(積み上げている運用資産)を一時的に引き継ぐ人を必要とします。出張ベースで他のオフィスから相応の人が対応しに来るといった体制も取られるほどです。

そんな厳しいプロの世界で勝てるわけがないと個人投資家は考えるでしょう。同じ戦い方をすれば、プロに勝ち目はありません。情報量、技量、経験、インフラ、組織での支援、と全てにおいて個人投資家は大きく劣ります。

個人投資家がFX で勝つための戦略とは?

しかし、個人投資家は個人投資家ならではの運用戦略を取ることができます。

例えば、長期でのスワップ金利(日本円等の低金利通貨で高金利通貨を買う際に、受け取る金利差)を受け取りながら、為替が有利な時に利益確定するといった中長期の運用戦略が取れます。

個人投資家には定められた運用期間も決算も資金の供給者に見せなくてはならない一定期間ごとの利益目標もないため、自由に取引ができます。そのため、この利点を存分に活かした戦略を取れば、勝ちやすくなります。

個人投資家の武器を最大限に活用し、あなたも資産所得を得る術をFXの基本的な知識、運用経験を通して、一つ増やしませんか?

過度なリスクを取らずにスワップ金利収入で年間2-5%程度を狙いましょう。それに加えて、時折為替差益を狙うことで年間5-10%程度の着実な利益を積み上げていくことを本運用戦略では目標とします。

実際には少しレバレッジを効かせた運用になるので、元本に対して10%以上を狙って行けると思います。

この運用戦略の良いところはあまりモニターする時間がかからないことです。

自身の狙いを定めた為替水準で通貨の売買ができるように、(指定した価格での売買注文である)指値注文を入れておくことで、希望の価格で注文が執行されます。

そのため、常にスクリーンを見る必要は全くなく、日頃からある程度市場全体をモニターしておくこと、また、大きな変動がありそうなイベントに気を配る程度の努力しか必要ありません。

これなら、あなたにもできそうではないでしょうか?

なぜ、長期のFX運用が日本の個人投資家にとって有利なのか?

さて、FXの長期投資であれば、機関投資家の蠢く厳しい為替市場において個人投資家がどのように利益を出しうるのかはご理解頂けたと思います。

次に日本の個人投資家が有利にFXに取り組める理由をより詳細に説明します。

皆さんの主な収入は日本円だと思います。

これが皆さんの競争優位の一つだとお考え下さい。

為替の市場で圧倒的な存在感を示しているのは巨額の資金を運用するヘッジファンドや機関投資家です。

彼らは日本円で資金調達をすることが多いです。それは日本円が低金利環境下にあるため、圧倒的に資金調達費用が低いからです。そして、低金利で調達した日本円を高金利の通貨で運用するのです。これをキャリートレードと呼びます。皆さんは労せずして、このキャリートレードと同じ資本の流れに乗ることができます。

また、皆さんは日本円だけでは運用に窮してしまいます。

日本の運用機関はどこも運用難です。低金利で運用先がない中で、年金等の運用を任されているからです。邦貨建てである程度の利回りを稼ぐには株式、不動産が中心になりますが、機関投資家は運用規模が大きいため、運用先が制限されます。

個人の投資家であれば、株式投資でも株主優待を使った有利な投資ができますし、ソーシャルンレンディング等も利用することが可能です。

また、運用期間に定めがないため、為替の変動リスクも取ることができます。

もっと言うと、世界経済の10%未満しか形成しない日本円だけを有しているのも資産分散の観点から好ましくありません。そのため、ある程度の外貨運用というのはむしろ望ましいのではないでしょうか?かつ、高金利も狙えるのであれば、一石二鳥だとは思いませんか?

通貨間の為替レートの過去の動きを見ると、多くの場合、一定の幅の中で上下しているのを見て取ることができると思います。

そのため、この幅の中において、底値圏で買うようにして、高値圏で売るようにすれば、ある程度安心して取引ができると思いませんか?

ただ、この変動はいつ訪れるのかわかりません。そのため、運用期間の定めのある機関投資家には適さず、個人投資家にのみ可能な運用戦略となるのです。

短期では為替レートの一定の幅をとらえるのは、かなり難しい

この幅を短期の動きの中でとらえるのはかなり難しいです。

これが機関投資家の行っている短期の運用です。個人投資家でも技術的には可能ですし、FXでの投資本にはいろいろな運用手法が紹介されています。

しかし、これは運の要素が大きく、非常に難しいです。もちろん、運良く多くの収益を上げる人もいますが、誰でも真似のしやすい運用手法ではありません。

そのため、私はこういった短期の運用手法はお勧めしません。短期での運用を志向される方は他の運用手法をお試しください。

次に、長期の運用を前提としたときにどの通貨をどういったタイミングで購入し、いつ売却をすればよいのかをご紹介していきます。

FX運用では、どの通貨を選べばよいのか?

さて、FXを始めようという意思が固まりましたか?

では、どの通貨での運用を始めればよいのでしょうか。正解はありません。

王道としてはあなたがよくわかっている通貨とすべきです。

その意味では通貨の取引量を考えても圧倒的に米ドルが王道ということになります。そして、FX運用の基本及び他の通貨の特徴も理解することで、世界経済への理解を深めながら、運用先を拡大できると選択肢が増え、当然有利になって来ます。

米ドルからというのは一つの基本的な進め方です。

しかし、米ドルだけでは為替の水準が有利になるときまで待つのに時間がかかりすぎるかもしれません。また、金利もそれ程高い通貨というわけではありません。

買うなら米ドルに加えて、オーストラリアとニュージーランドがおすすめ

そのため、ここでは米ドルに加えて、従来から高金利通貨として人気のあるオセアニアの2か国、オーストラリアとニュージーランドを考慮したいと思います。

この2か国は安全性も高く、金利も2-3%と悪くない水準です。従来5-6%あった金利が低下してしまったのが残念ではありますが、世界的な低金利環境を受けて仕方のないことでしょう。また、為替の変動性が高いため、為替差益を狙うことも可能です。

もっとリスクを取って高金利を狙うならトルコ・リラと南アフリカ・ランド

そして、もっとリスクを取って高金利も狙いたいという人はトルコのリラ、南アフリカのランドを検討してみるのも有りだと考えます。

これら2か国の潜在成長力は高いです。トルコは欧州と接したイスラム国家の盟主であり、人口規模も大きいです。南アフリカはサハラ砂漠以南のサブサハラといわれる地域で圧倒的な経済力を有する国家です。

これらの2通貨であればスワップ金利で5-6%程度の利回りを獲得することが可能です。もちろん、為替差損でそれ以上に損をする可能性もありますし、スワップ金利は変動しますので、期待していた高金利を得られないかもしれません。

国際情勢に明るい方ならこの2か国が現在政治経済的に容易でない状況に置かれていることをご存知だと思います。そのため、特に機関投資家は投資を避けたがりますので、需要と供給の関係からは投資の好機ということもできます。

この2か国の優位性・潜在性をある程度信じることができて、一定期間待つことのできる人にはお勧めの投資先でしょう。

現に資源価格が高く、世界経済が安定していて、世界中の投資家が高い利回りを求めて新興国に積極的に投資をしていた時はこの2か国は通貨高となっていたのです。今の水準で投資を開始し、また新興国ブームが到来すれば、非常に大きな利益を上げることも可能でしょう。

経済情勢、景気は循環することが多いですから、またこの2か国が盛り上がるときが来る可能性は十分にあります。

高金利を得ながらその機会をゆっくりと待つことができる個人投資家には投資妙味のある投資先と言えるでしょう。

それでは、米国、ニュージーランド、オーストラリア、トルコ、南アフリカのこの5か国の特徴を踏まえて、投資を開始していきましょう。

本記事ではあくまで長期の運用を前提とした解説をしていきますので、短期的に大きな変動を促すような統計等の解説はあまり行いませんが、市場をある程度モニターしていれば、重要な統計等は自然と分かってくるはずです。

長期的な為替レートの決まり方とは?~FXの基本理論を理解する~

さて、為替レートはどのように決まるのでしょうか?

経済学の原理に基づき、需要と供給で決まるのですが、基本的には国力(通貨の強さ)をもとに決まります。

日本経済が強大になると、円が高くなり少ない円で外国通貨を取得できるということです。

為替レートは様々な要因の影響を受けますが、金利差、貨幣供給量、経済力、物価水準、政治的安定、実需等を主要因とします。

これだけではよくわからないと思いますので、簡単に解説しましょう。

金利が高いと当然通貨需要が高まりますので、為替レートは通貨高に働くことになります。

貨幣供給が増えると供給が過多になるわけですから、通貨安に働きます。経済力が大きいと通貨の裏打ちになる経済基盤が強化されるので、通貨高になります。

物価水準が上昇する(インフレになる)と貨幣の購買力が低下しますので、通貨安になります。政治的安定及び実需(輸出による利益の本国送還、金融危機や災害があった時に海外から自国に資金を戻す等)は通貨高に繋がることは感覚的に分かるかと思います。

一言でいうなら、経済が成長し、通貨の裏付けとなる経済条件が魅力的になれば、通貨価値が上昇するということです。

そのため、日本円は90年代半ばまで日本経済が非常に強力だったため、基本的に一貫して通貨高となって来たのです。その後は、円高になったり、円安になったりするのは圧倒的な成長段階が終焉し、成長が停滞したことが背景です。

近年ではアジアからの観光客が激増していることを皆さんお気づきかと思いますが、経済発展が進んだアジア諸国の通貨が高くなり、日本円に対する購買力が付いたため、日本での観光が経済的に可能になったという背景があります。

以前、「3つの数字から見る日本が衰退しているという悲しい現実」という記事でも紹介しましたが、人口減少と高齢化が進む我国は残念ながら相対的に豊かさを失いつつあります。

また、人口減少と高齢化から資金需要も弱く、低金利に喘いでいます。そのため、成長が期待できる他国の通貨を持っていれば、高金利を享受しながら、通貨高も期待でき為替差益も得られる可能性が高いということです。

日本は国内市場が大きく、経済が安定しています。加えて、世界でも飛びぬけた規模の海外資産を有する対外純資産国です。そのため、世界経済においてリスクの高い局面になると短期的に安全性の高い(もしくは突出した海外資産が有事対応で本国に大規模に還流しやすい)日本円が大きく買われ、円高になりやすいといった側面があります。

逆に、何もなければ低金利の日本を出て高金利を求めて資本は移動するため、円安に進みやすいといった状況になります。

つまり、世界経済の緊張が高まった時に高金利通貨を購入し、世界経済が安定し、高金利通貨が通貨高になった時に売却するという流れに乗ると利益を上げやすいということです。そして、高金利通貨は持っているだけで金利がもらえますので、金利をもらいながら、通貨高を待つことができます。

もちろん、金融危機後のように世界経済の不安定な状況が続くと、円高が更に進み、この戦略が裏目に出ることがあります。しかし、経済というのは基本的には循環するものです。個人投資家は機関投資家と異なり、運用期間の定めがないため、世界経済の安定を気長に待ちながら将来の大きな果実を狙っていくことが可能なのです。

どうでしょうか?

成長が期待できる諸外国の通貨を取得して、一定期間待つことができれば、着実に運用益を上げるイメージが湧くでしょうか?

基本を理解した所で早速実践に移っていきましょう。

次に、通貨別に特徴と留意点を列挙し、運用戦略を定めて行きましょう。

米国ドルへの投資方法

まずは米国ドルを見て行きましょう。

一番身近な外貨ですし、80円から120円程度の幅で上下し、100円に近づいたあたりから円高、110円を超えるあたりから円安といった感覚がメディア等では一般的です。

そのため、このレンジで取引してみるのは一つの手法です。

105円を切るあたりからドルを買い始め、115円に近づいたら売るという手法です。これだけで1単位(10,000米国ドル)で10万円の利益となります。もちろん、待ちの期間はスワップ金利が入りますので、時間を無駄にすることはありません。

為替レートに大きな影響を及ぼすものとして、FRB(米国の中央銀行で連邦準備理事会)、トランプ大統領の発言、主要な統計(政府の政策に大きく影響するもの)を見ておくと、今後の動きの予想が付きますし、為替レートの変遷の背景が分かります。

FRB(米国の中央銀行で連邦準備理事会)の動きの影響

まず、FRBについてです。

低金利政策を爆走中の日本銀行とは異なり、FRBは現在の低金利政策を終焉し、金利を正常化することを論点としています。

そして、金利が上昇すると米国ドルの収益率が上がるため、ドル高になります。これがどの程度どのペースで続くのかが今後の論点です。緩やかに続くという合意が市場では形成されています。そのため、米国ドルは金利が上昇していく通貨であり、今後通貨高になっていくことが予想されるので、安い時に(円高時に)仕入れができれば、為替差益を上げやすいということです。

トランプ大統領の発言の影響

次に、トランプ大統領ですが、貿易に関する発言が特に為替レートに影響を与えやすいでしょう。自国の雇用の保護の観点からトランプ大統領は自由貿易を否定する(貿易協定の破棄、見直し等)保護主義的な発言が多くなると円高が進みやすくなります。また、朝鮮半島の有事等を連想させる挑発的な発言が増えると、世界経済の不確実性が高まり、円高となりやすいです。

統計数値の影響

最後に統計ですが、雇用統計だけは押さえておきたい統計です。毎月の第一金曜日に発表され、雇用者数と失業率が発表されます。米国景気の動向をよく表す指標としてFRBの政策決定にも大きな影響を与えますし、雇用重視の大統領も注目しているようです。

また、長期的には米国経済は先進国で唯一ある程度の成長が見込める経済と考えます。

移民からなる国家で、人口が増えていますし、先進国の中に新興国の要素があるハイブリッド経済のためです。

また、IT企業は米国と中国の独壇場ですが、米国勢の強さは圧倒的であり、成長力が桁違いです。世界のIT業界を牛耳る米国経済は圧倒的な強さがあると言えるでしょう。

上記を踏まえると中長期的には米国は日本より経済的な成長力が高そうです。ということは、米国ドルの方が通貨として、強くなる見込みが大きいということです。成長力の高い通貨を安い時に仕込めれば良い投資になりそうではないでしょうか?

日本経済の成長力はぱっとしないものの、強固で安定した国内の政治経済、圧倒的な対外純資産を背景に、世界経済が不安定な時に特に輝きを増します。その時には円高になる確率が高く、ここで有利な為替レートで外貨を取得すれば、高金利を享受しつつ、世界経済の安定化から大きな果実を得ることが可能となるでしょう。

オーストラリアドル、ニュージーランドドルへの投資方法

オセアニアの2か国はもともと高金利国として有名でした。

数年前までは多くの人が金利5-6%の国債等の金利から大きな果実を得ていました。6%の金利であれば12年の複利運用で元本が倍になりますので、非常に魅力的でした。私もその果実を味わってきました。

近年では世界的な低金利の中で金利が低下しているものの、依然として2-3%の金利を得られることはゼロ金利に喘ぐ日本国民にとっては希望の光になるのではないでしょうか?

2か国とも移民国家ということもあり、人口が緩やかに上昇し、経済も着実に成長してきています。

特にオースラリアは資源大国でもあり、中国への資源の輸出も背景に25年以上経済成長が続いたといった特筆すべき点があります。また、中国政府の資本規制と中国経済の不透明感から来る人民元の先安観に基づく中国人の海外投資資金を巧みに取り込み、資本流入も大きく経済成長に貢献しています。

アジア太平洋の一角を形成するため、人口成長及び経済成長が旺盛なアジア諸国の恩恵に与ることができる英語圏ということも両国の大きなウリです。今後もアジア諸国の成長を取り込み、着実な成長を遂げることが可能でしょう。

両国の通貨は経済規模が小さいため、変動性が大きいことが留意点ではあります。しかし、上記の中長期的な展望を考えると魅力的な市場です。

世界経済の不安定なタイミングで投資を行えば、有利な為替レートで両国の通貨を取得することが可能です。そして、高金利を享受しながら、気長に両国の為替が強くなるのを待ち、為替差益を狙うという絵が描けると思いませんか?

オースラリアドルであれば、過去5年間で75円から105円ドル程度のレンジで動いています。去年の夏は世界経済が不安定化し、75円に迫る水準でした。その後年初に経済が安定化した段階で87円まで上昇していますので、うまく波をとらえることができれば、1単位(1万オーストラリアドル)あたり10万円の利益と金利を享受できていました。

そこまでうまく波に乗れなくても4月に朝鮮半島の雲行きが怪しくなったときは81.5円近くまで調整しました。5月の頭には84.5円まで戻ってきています。この82円程度のレートでも中長期的に見れば、レンジの下の方ですし、魅力的な水準と考えられます。

どうでしょうか?

この投資方法であれば、市場をモニターする時間もあまりかからないですし、短期のトレードより論理的にある程度の利益が上げられそうな気がしませんか?

ニュージランドドルとオーストラリアドルとの2つの違いとは?

ニュージーランドドルもオースラリアドルと似た動きをするのですが、大きく2つの違いあると言えるでしょう。

一つ目は、ニュージーランドは資源国ではないので、オースラリアに比べて資源価格の影響は受けにくいということです。

また、私の旅行記でご紹介したように経済が非常に好調で、資本の流入が大きいです。そして、人口450万人の小国のため、資本流入の影響が出やすいのです。

これらの背景もあり、ニュージーランドドルは相対的に高水準にとどまりやすくなっています。2013年以降の底は70円程度とずっと大国であるオースラリアドルと変わりません。一方で最高値は95円程度です。

上記を踏まえると70円に近づいた水準で買い、利幅が乗った段階で売却すれば差益も狙えそうです。

この5月には78円を超えていますが、4月の朝鮮半島情勢が不透明になった段階では76円を切っています。私も4月の有事の際に、ニュージーランドドルを取得しました。

こういう有事の際は買いの好機になりやすいのです。中長期的には割安の水準ですし、為替益が狙える仕入れ値です。高金利を楽しみながら、80円を超える水準で先高観が落ち着いたら売却も検討する予定です。

南アフリカ共和国ランド、トルコリラへの投資方法

高金利で有名だったオセアニアの2か国の金利も現在は2-3%であり、もっと高い金利を享受するには新興国通貨を狙うしかありません。

ここでは、新興国として潜在性が高く、また取引費用を考えて、南アフリカランドとトルコリラをお勧めします。

両国とも今後の経済成長が期待されているVISTA(V:ヴェトナム、I:インドネシア、S:南アフリカ、T:トルコ、A:アルゼンチン)を形成する国家です。BRICのブラジルレアルも面白いのですが、流動性及び取引費用の観点から現状ではお勧めしにくい状況です。

さて、中国の成長が著しく、資源価格も高く、新興国投資が人気の時は南アフリカ、トルコは地域の優等生として、通貨も高く、人気の高い国でした。今では、両国とも政治的に難しい状況に置かれています。

南アフリカは、金、プラチナ、ダイヤモンドなどの鉱物資源の埋蔵量で世界一を誇っており、総輸出額の4分の1が、貴金属で占められています。

現在では資源価格が軟調になり、経済が大きく影響を受けています。米国金利の先高観もあり、金価格が伸び悩んでいることも原因です。

また、1994年以降の全人種参加選挙で常に政権を担ってきた与党アフリカ民族会議の得票率は年々低下しています。ズマ大統領をはじめとする政府の汚職問題や広がる経済格差など、現政権への不満の高まりが原因です。

しかしながら、貴金属という世界通貨を持ち、また、BRICSの一角として、アフリカの優等生である同国の潜在性は高いと考えられます。経済は循環しますので、また資源国の雄として同国に注目が集まる日が来るのではないでしょうか。

一方、トルコは「欧州の工場」として経済成長を続けて来ましたが、エルドアン大統領の先鋭化等、多くのリスクを抱えています。

近年では、ロシアとの対立やクーデター未遂、対IS戦争などの政情不安が頻発しています。産業構成は6割弱がサービス業、2割強が製造業と、先進国に近い産業構造となっています。また、総人口8000万人のうち若年人口層が厚く今後も増えていくと予想されていることから、豊富な労働人口を抱えることが見込まれています。

欧州とアジアをつなぐという地理的な優位性もあり、順当にいけば、今後も経済成長は続くのがメインシナリオでしょう。

トルコリラは短期的にはリスクを多く抱えていますが、中長期的には大きな成長が見込めることから腰を据えた投資ができる個人投資家には魅力的な投資先ではないでしょうか?

さて、南アフリカランドですが、過去5年間では1ランドが11円から6.8円で推移しており、現在は8円強の水準です。

昨年6月の世界経済の不安定だった時期には6.8円を底に着けました。今年の3月には9円近かった為替レートが4月に世界経済に暗雲が立ち込めた時にはほぼ7.5円まで下がりました。有事は買いの好機でもあり、現在では8円を大きく上回る水準まで回復しており、4月は仕込みのチャンスでした。

私は指値が若干高かったため、この好機を逃してしまいました。これが低く買おうとする際の買えないというリスクです。

トルコリラは過去5年で見ると1リラが56円から29.5円程度のレンジで推移しています。

現在は32円程度です。この4月に29.5円を付けています。これは過去10年で見ても最安値です。トルコの中長期的な潜在性を考えると、また通貨高になる可能性は高いと思います。

30円近辺で仕入れをし、高金利を堪能しながら、気長にイスラム国家の雄、トルコの復権を待つのが個人投資家には向いていると思います。私もこの作戦を取っています。

最後になりますが、高金利とはリスクが高いということです。底値圏で購入できたと思っても、その後下がり続けてしまうこともあります。

隣国と戦争等になると、国家が貧窮し通貨が切り下げられるということもないわけではありません。また、投資とは全て自己責任です。ある程度自分で納得したうえで、自身の判断と責任で臨みましょう。

まとめ

本レポートでは代表的な5つの通貨の運用の基本戦略をご紹介しました。

市況の変動に合わせて、最も有利な投資をして行きましょう。

あなたが外貨運用という武器を手に入れ、豊かな生活に近づけるように祈念しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

追伸

さて、FXの口座開設がまだお済みでないようでしたら、DMM FXが最大20,000円のキャッシュバックが受け取れる口座開設キャンペーンをやっていますので、この機会にぜひ、お申込みください。



レバレッジをあまり使わない取引の方が安全ですし、最低5万円(できれば10万円以上)の入金から開始されることをお勧めします。

FX初心者から上級者、幅広く選ばれているDMMFX

投稿者プロフィール

葉山 拓哉
葉山 拓哉国際金融コンサルタント、投資家
世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。

【無料レポート】GetRichSlow(着実に豊かになる方法)

世界銀行グループの元職員。140ヶ国を歴訪したお金のプロが教える「お金」と「会社」から自由になる方法



すべての無料レポートは、こちらかダウンロードすることができます。

この記事が気に入ったら いいねしよう!

ABOUTこの記事をかいた人

世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。