仮想通貨投資に乗り遅れた人向けの投資戦略

投資の世界で2017年の大当たりと言えば、仮想通貨関連です。1年で10倍というリターンは驚嘆すべきことです。ただ、残念ながら多くの人がその果実を取れなかったのではないでしょうか。私も仮想通貨自体は前から持っていたのですが、保有額が小さすぎ、意味のある利益にはなりませんでした。調整した時点で買い増しを計画したのですが、結局、目立った調整がなくスルスルと価格が上昇していきました。これが投資の難しさです。投資のプロの機関投資家でも対応を検討しているうちに旬が過ぎてしまったというのが実情でしょう。

また、価格の動きを見ると、投資というよりも投機(ギャンブル)と言った方が正確な状況でした。そのため、着実に豊かになるという方にはあまりお勧めできない商品であったと思います。こういった変動性(ボラティリティ)の高い商品の場合、資産の一部(5%程度)を投入するのが定石ですので、資産全体への影響も無難な投資をしている限り、ある程度限られることになります。

仮想通貨は大きく注目を集めましたが、投資の機会は他にもたくさんありました。株式でいえば、ペッパーフードサービスや任天堂をうまく仕込めた人は昨年大きな利益が上げられたはずです。ただ、こういった銘柄を早い段階で探し当てるのは難しいでしょう。また、中途半端な途中参戦は高値掴みを招き、大きな損失を被ることも多々あります。

2017年半ばからは世界経済の見通しもよく、株式、債券、不動産、絵画、仮想通貨と全面高といった様相です。この状況で現金だけを保有している人はまさに持たざるリスクを取っていることになります。皆が儲けている間に現状維持のままでは相対的に貧しくなってしまうのです。まるで、成長の機会を20年間超に渡って逃し続けている我国の様な悲しい状況です。

さて、2018年に新しく投資を始めるとしたら何が良いのでしょうか。高値圏での新規参入では高値掴みの可能性もありますので、ここは無難にインカム(配当・利子等)を狙う投資戦略が本サイトの趣旨にも合うかと思います。また、景気拡大に伴う金利上昇見込みで、人気だった高配当株の株価がやや調整を始めています。一方で、過去30年の金利の低下、緩やかな利上げ見込みを考えると、投資のチャンスととらえても良いでしょう。

日本株であれば、JTKDDIが無難な配当株でしょう。株価もやや調整局面で買いやすい水準ですし、配当も4%程あります。また、両社とも株主優待にも取り組んでおり、自社食品とカタログギフトがそれぞれ楽しめて個人投資家にはお得感が大きいと思います。米国株であれば、MOAT&Tが同様の状況にあります。

FXでリスクを取ろうという方はトルコリラが1リラが28から30円あたりをここ数カ月ウロウロしています。トルコリラは歴史的な安値圏ですし、スワップ金利が大きいのでリラ安時に仕入れて待っている大きな金利を獲得することができます。また、1単位30万円弱と投資しやすい水準です。ただし、大変ボラティリティの高い通貨ということを理解したうえで慎重に投資をすることが重要です。

いかがでしょうか。全体的に過熱感がある市場で確かに投資対象の選別は難しくなって来ました。が、探せば投資妙味のある商品も残されています。上記を参考にして、給与以外の所得を着実に育てる1年にしてみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

葉山 拓哉
葉山 拓哉国際金融コンサルタント、投資家
世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。

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世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。