人生に彩を添える旅:チベット編

チベットは、現在中国政府の厳しい管理下にあるため、自由な個人旅行は難しい状況にあります。外国人が訪れる主要な街であれば、街の中に関しては一人である程度自由に動き回ることができますが、公共の交通機関を一切外国人は利用することができませんし、各都市間の主要道路は公安が厳しく管理していますので、検問で外国人旅行許可証の確認が必要になります。そして、訪問先は全て事前に公安に確認し、旅行許可証に記載しなくてはなりません。そのため、チベット旅行はツアーに参加するか、ガイドと車を手配した個人旅行とせざるをえず、外国人にとって旅行代金は高額になりがちです。それでも、この美しい国を訪れる価値は大いにあるでしょう。

ラサは首都というより聖地という表現がふさわしいでしょう。農閑期ともなれば、観光客より現地の巡礼者の数が大きく増えます。チベット人はその敬虔さで有名ですが、その期待を裏切られることはありません。観光客が観光に繰り出す前の早朝に、寺や宗教施設を訪問してみましょう。境内は巡礼者でごった返し、お香の煙に包まれています。五体投地という独特の祈り方で一心に祈りを捧げる様は、心を揺さぶられる経験となるでしょう。

また、かの有名なポタラ宮の偉容は神秘的にあなたの目に飛び込んでくるでしょう。標高4000mという高地に優雅にそびえる巨躯を見ることは、それだけで世界の屋根と言われるチベット高原の最果てまで来た苦労を報いてくれるでしょう。夜になればライトアップで更に神秘的な姿が浮かび上がります。

現地のチベット人はラサから数百km離れて住んでいるとしても、一生に一度はこの聖地を訪れます。中にはその数百kmを五体投地で何カ月もかけて、訪れる巡礼者もいます。圧倒的な規模で広がるお香、五体投地、念仏はひんやりとした高地の空気にさらなる神秘性を与えます。

その圧倒的な宗教性は、祈りそして感謝するという人間の本源的な行動を圧倒的なスケールで映し出します。一心に祈りを捧げる巡礼者を見ていると、マネーゲームに踊らされた大都市での生活に疑問の一石を投じます。人生、時間を何に使うべきなのかという本源的な問いが投げかけられるのです。一心な巡礼者からは煩悩を感じることはできません。

貨幣経済に組み込まれた我々は貨幣の呪縛、マネーゲームから完全に逃げることは困難です。しかしながら、チベットのような聖地を訪れると信仰とのバランスについて考えさせられる圧倒的な雰囲気に呑まれ、心を洗う旅となるでしょう。

イスラエルの首都イェルサレムでも同様の経験をすることができます。しかし、仏教への馴染みの方が深い東洋人にとってはチベットでの宗教的な経験の方がその親和性からより心に響きます。時には信仰という神秘に触れる、巡礼者とともに歩く旅を検討してみてはどうでしょう。

投稿者プロフィール

葉山 拓哉
葉山 拓哉国際金融コンサルタント、投資家
世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。

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世界銀行グループ(ワシントンDC本部、新興国現地事務所)、投資銀行(ニューヨーク、ロンドン、東京)にて勤務。 世界各国で約50の投融資案件に携わり、新興国を含む世界の金融・経済情勢に精通。自己資産は世界中のあらゆる商品に投資。世界有数のビジネススクールを卒業し、世界銀行グループにおいても世界の一流の人材と親交を深める。一方で、冒険家・旅行家として世界140ヵ国へ歴訪。傍ら、アフリカ、欧州等の大陸最高峰への登頂を果たす。